2018.12.07 Exhibition

松本香菜子展 – あの日の記憶 –

とある画家の方から広島の小さなギャラリーで見かけた日本画を衝動買いしてしまったと聞き、興味津々で見せてもらったのが松本香菜子さんの絵でした。

それは道が描かれた小さな作品で、現代的な奇抜さがなく郷愁のある実直な絵に心を惹かれました。

多くの方に彼女の絵を紹介したいと思い、尾道に住む松本さんを訪ね、彼女自身の初個展という運びになりました。

彼女の風景画は、人間が心の底に具えている郷愁の反映のようで、幾重にも重ねた色彩はとても味わい深く幽玄の趣があります。見れば見るほど多くのものが見えてきて、その世界に引き込まれます。そして、その画面は非常に無垢で、見る側が心を委ねられるような心の余白を持っています。

海と山に囲まれた自然溢れる尾道という土地が彼女に大きな力を与えてくれているようにも思います。描きたい場所に足繁く通って写生をし、自然が持つ美しさの一瞬一瞬を表現しようと画面に向かっています。

もちろんまだまだ発展途上ですが、生み出された作品は自由で直向きな力を感じさせます。

松本さんにとって初めての個展となります。皆様にどう観て頂けるかと、楽しみと不安で一杯のことと思います。

松本香菜子さんの作品をぜひ多くの方にご高覧頂ければ幸いです。

ご高覧のほど、何卒宜しく御願い申し上げます。

松本香菜子略歴
愛媛県宇和島市出身、尾道在住
2012年尾道大学大学院美術研究科修士課程(日本画)修了。
同年、再興第97回院展初入選。
現在、日本美術院院友

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松本香菜子展 - あの日の記憶 -

会期:2018年12月7日(金)− 14日(金)
営業時間:平日11:00〜19:00 / 土日祝 11:00〜18:00 ※7日が画廊の夜会のため21時まで営業。