洋画
脇田 和
Kazu Wakita
1908年 ― 2005年
昭和期に活躍した洋画家。ドイツで絵画の基礎を学んだ。
やさしい色使いと叙情的な作風、鳥や魚など身近なモチーフを抽象的に描いた作品で知られる。
代表作
『窓』1966/福島県立美術館
『対話する鳥たち』1972/世田谷美術館
略歴
History
1908 | 東京に生まれる |
1923 | 渡仏 |
1925 | ベルリン国立美術学校に入学 |
1930 | 同校卒業時に金メダルを授与され、帰国 |
1936 | 猪熊弦一郎、小磯良平ら8人の仲間とともに新制作派協会を結成(現在「新制作協会」) |
1943 | フィリピン、マニラ陸軍報道部勤務。翌年、内地連絡のため帰還 |
1945 | アトリエが戦災で焼失し、戦前の作品の大部分を失う |
神奈川相模湖付近に集団疎開 | |
1951 | サンパウロ・ビエンナーレ出展 |
1952 | パリのサロン・ド・メ、ピッツバーグ国際展に参加 |
1955 | 日本国際美術展最優秀賞受賞 |
1956 | ヴェネツィア・ビエンナーレ出展 |
グッケンハイム国際美術賞の日本国内賞受賞 | |
米国務省人物交流部招聘により米国各地を視察旅行。その後NY、パリに長期滞在 | |
1962 | インド、中近東、アフリカ、欧州、米国等回遊 |
1964 | 東京芸術大学助教授就任 |
1966 | 渡米、メキシコを回遊 |
1968 | 東京芸術大学教授就任 |
1970 | 吉村順三設計による軽井沢のアトリエ山荘が完成(脇田美術館の前身) |
1977 | 静養のためハワイ滞在 |
1986 | 脇田和展開催(神奈川県立近代美術館、群馬県立近代美術館) |
1987 | ダラス、ニューヨークを経て、パリ、ベルリン、ミュンヘン、デュッセルドルフ等訪問 |
1991 | 軽井沢に「脇田美術館」開館 |
1998 | 文化功労者に選出される |
1999 | 東京藝術大学名誉教授就任 |
2005 | 心筋梗塞のため97歳で死去 |