洋画
白髪 一雄
Kazuo Shiraga
1924年－2008年
京都市立美術専門学校の日本画科を卒業した後、洋画に転向した白髪は、50年頃から芦屋在住の洋画家で新制作派協会の伊藤継郎のアトリエに通い、52年に村上三郎、金山明、田中敦子らとともに先鋭的グループ「０(ゼロ)会」を結成する。
その後、吉原治良に師事し、第１回具体美術展に参加、1970年の第20回展まで出品を続ける。また、1962年からはヨーロッパ各地でも発表を続ける。
天井から吊るされたロープにつかまりながら、床に敷いた画布に足で描くアクションペインティングからうみだされる作品は、エネルギッシュで比類なき躍動感が満ちている。
略歴
History
| 1924 | 兵庫県に生まれる |
| 1942 | 京都市立絵画専門学校日本画科入学 |
| 1955 | 具体美術協会会員となり、第1回具体美術展に出品 |
| 1958 | 「The Gutai Group Exhibition」展に出品（マーサ・ジャクソン画廊、ニューヨーク） |
| 1959 | 第11回プレミオ・リソーネ国際展出品、買上賞 |
| 1962 | SIRAGA展（スタドラ―画廊、パリ） 白髪一雄個展（グタイピナコテカ、大阪） |
| 1963 | 現代絵画の動向－西洋と日本－展に出品（国立近代美術館京都分館） |
| 1965 | ヌル国際展に出品（ステデリック美術館、アムステルダム） 現代美術の動向－絵画と彫塑－展に出品（国立近代美術館京都分館） |
| 1970 | 万国博美術展〈現代の躍動の部〉に出品（万国博美術館、大阪） |
| 1971 | 比叡山延暦寺で得度し、法明白髪素道と号す |
| 1984 | 元永定正・白髪一雄展（和歌山県立近代美術館） |
| 1985年 | 白髪一雄－抽象のダイナミズム－（兵庫県立近代美術館） |
| 1987年 | 兵庫県文化賞 |
| 1989年 | 肉体とマチエールの出会い 白髪一雄展（尼崎市総合文化センター） |
| 1997年 | 白髪一雄展（福岡市美術館） |
| 2001年 | アクションペインター白髪一雄展（兵庫県立近代美術館） |
| 2008年 | 敗血症のため84歳で死去 |
| 2009年 | 「白髪一雄展－格闘から生まれた絵画」（尼崎市総合文化センターほか） |