日本画
杉山 寧
Yasushi Sugiyama
1909年 − 1993年
従来の平面的だった日本画を超越し、自ら作り出した技法でマチエールを構造的に表現。新しい日本画に挑み続けた巨匠。しばしば取材旅行をし、エジプトやインドなどの古代遺跡や、抽象画や裸婦など従来の日本画にはなかった題材も手掛けた。抽象と写実を融合した新たな作品世界は「造形主義」と評された。
代表作
『穹』1964/東京国立近代美術館
『洸』1992/ポーラ美術館
略歴
History
1909 | 東京都に生まれる |
1928 | 東京美術学校に入学、松岡映丘に師事 |
1931 | 帝展初入選 |
1932 | 帝展特選を最年少受賞 |
1933 | 東京美術学校を首席で卒業 |
1934 | 山本丘人・高山辰雄らと瑠爽画社を結成 |
1938 | 肺結核を病む |
1943 | 朝鮮満洲支那へ取材旅行をするも、その後は病のために長く創作活動が止まる |
1951 | 日展に「エウロペ」発表 |
1956 | 雑誌「文藝春秋」の表紙絵原画を毎号制作(~’82) |
1958 | 日展に会員として出品(~’74) |
1969 | 日展常務理事(’74理事長) |
1970 | 日本芸術院会員 |
1974 | 文化勲章受章。併せて文化功労者にも選出される |
1993 | 84歳で死去 |