取扱作家
中村 彝

- 中村 彝Tsune Nakamura
- 1886年-1924年
病気療養のため18歳のときに千葉の海岸地に赴き、そこで水彩画を始め、絵の道を志す。
1909年に文展に初入選し、以後数々に入選した。
代表作のひとつ「エロシェンコ氏の像」は肖像画の名作として知られ、重要文化財にも指定されている。
代表作
『帽子を被る自画像』1910/ブリヂストン美術館
『エロシェンコ氏の像』1920/東京国立近代美術館(重要文化財)
『頭蓋骨を持てる自画像』1923/大原美術館
略歴
1886年 | 茨城県仙波村(現水戸市)に生まれる。 |
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1901年 | 名古屋陸軍幼年学校に入学するも病気で退学。 |
1905年 | 療養のため現在の千葉県館山市に赴き、この地で水彩画を始める。 |
1906年 | 白馬会研究所で黒田清輝に指導を受けるも、翌年太平洋画会研究所へ移り、中村不折、満谷国四郎に学んだ。 |
1909年 | 文展初入選。 |
1911年 | 新宿・中村屋の主人、相馬愛蔵夫妻の厚意で、中村屋の裏にある画質に住むことになる。 |
相馬家の長女、俊子をモデルに作品を残す。俊子に求婚するが反対されこの失恋が元で煩悶するようになる。 | |
1916年 | 新宿区下落合にアトリエを構え、亡くなるまでこのアトリエで創作をする。 |
1921年 | 病が悪化し、翌年以降は病臥の生活で作品はほとんど残していない。 |
1924年 | 37歳で死去。 |