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作品紹介

福田 平八郎Heihachiro Fukuda

27.4 × 24.4 cm
紙本・彩色
共シール

東京美術倶楽部鑑定証書付

福田平八郎は明治25年、大分に生まれる。画家を志し18歳で京都へ行き、京都市美術工芸高校を卒業。その才能は一気に開花し、20代で帝展で活躍を見せるほど早熟であった。 しかし平八郎38歳の時、突如として神経衰弱に陥る。極小な美の無限の連続、集積、それこそが平八郎が探求いていた自然の美。そうした自然美への探求が突如として分からなくなった。それは福田平八郎という画家の大きな転機となる。 「到底人間の力では自然のあらゆる部分など見極められるものでありはしない。私は決して大自然の美の全てを見極めようなどという自惚れも野望も起こさない。私は素直になろう。そしてもっと歩き回ろう。」 平八郎48歳の時、現在重要文化財に指定されている『漣』が発表され、世間の話題をさらった。こうして出来たのが平八郎のモダンでデザイン的な日本画である。 本作もまさに、平八郎の真髄に溢れている。ころっとした桃が無造作に配置されているようで、どこかにリズムかある。また色彩も黄色・ピンク・水色・紫が使われている。桃の大部分を占める黄色の補色が紫であり、これはお互いに引き立てる色の法則でもある。今見ても現代的かつモダンな雰囲気をもつ平八郎の日本画は決して古くなることはないであろう。その心地良さに飽きることはない。