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作品紹介

麻生 三郎Saburo Aso

酒びんと手とパン
45.5 × 53.0 cm
キャンバス・油彩

展覧会出品歴/Exhibited

1972年 麻生三郎展 (東京都美術館)

文献・図版/Literature

麻生三郎全油彩画集(中央公論美術出版)掲載 No,653

永善堂画廊発行・近代1 掲載作品


本作は、一九七九年に東京都美術館で行われた麻生三郎展(個展)に出品された作品である。

一九七二年、麻生三郎が五十九歳の時に描かれた。

すでに人物が解体され、難解な画面を構成していた時代であるが、唯一静物画を描いた時代でもある。

そしてモチーフは瓶やパンなど、いわゆる静物画らしいものではあるが、麻生風の静物画は対象物を目を凝らして画面上に探すことから始まる。

それは力強く塗り込められ、絵の具が背景に深く織り混ざり、一見にしてわからないほどキャンバスに埋め込まれている。

そして、普通の静物画と違うのは、そこに人物の手が入っていることであろう。

酒びんに向かうゴツゴツとした手が、より作品を不思議なものにしている。

単に酒びんを取る姿を描きたかった訳ではないはずだ。

その手はそこにいる人物を想像させる。

麻生のそれが何を意図したかは謎のままである。