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【作品紹介】堀文子先生「春」

本日より「巨匠たちの小品展」が始まりました。

日曜はお休みを頂いて、来週19日(金)まで開催しております。

また少しずつですが、ブログで作品紹介をして参りますのでどうぞお付き合いくださいませ。

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今回ご紹介するのは、堀文子先生の「春」です。

女流画家として第一線で活躍し、多くの人に愛されている堀文子先生は御年九十九歳になられます。

 

大正七年に東京に生まれ、女子美術専門学校(現在の女子美)に学ぶ。在学中より、新美術人協会に出品するなど、その才能は若い頃から抜きん出ておられました。

 描かれる作品群は、女性ならではの柔らかな視線や表現力で、清廉さといった品が香ります。

しかし、そんな一面とは裏腹に、画伯は常に新境地を求め、イタリアへ渡るなど、

欧米のみならずメキシコやトルコ、イランなど異文化が色濃く香る所に足を運んで取材をし、それをモチーフとした作品を発表。

82歳の時には、幻の高山植物、ブルーポピーを求めてヒマラヤ山脈の高地を走破するなど

その力強さや行動力といった全てのバイタリティが、画家として生きるということの苦闘を

表しているように思わされます。

 挿絵や装丁などの仕事も多く残していらっしゃり、柔らかな美しさが際立つ

トーンの落ち着いた色彩や、心優しく穏やかな線描は多くの人に愛されています。

 

また、NHKの『きょうの料理』のテキストの表紙絵を昭和52年から5年間勤めておられました。

『食』という人の営みに寄り添った温かな題材が、堀先生の描く世界観と相まって

一般の家庭でも、その絵画は人気を博しました。

 

 『春』と題した、本作も日常生活の一面を切り取ったものでしょう。

お母さんが料理をする台所の一部のような、そんな温かい優しさを絵から感じることができます。

小品ならではの可愛らしさが、作品にまた魅力を与えているようです。

 

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図録掲載時と、額装を変えました。

白木のフレームと赤い布がアクセントになり、作品の可愛らしさが際立ちます。

(た)

詳細はお問い合わせください。

E-mail: mail@eizendo.com

TEL:03-3573-0505 (平日は午後7時・土曜日は午後5時まで)

堀文子「春」

19.5×28.5cm

紙本・彩色・共シール

 

※ 当ホームページに掲載されている作品画像の

二次使用や転用は固くお断りいたします。