- HOME
- ブログ
ブログ
-
額道楽。
作家さんに新作を頂いてから
どの額をつけようかと考えている時が最も楽しい。
似合う素敵な額が見つかったとき、絵がぐっと魅力を増す。
それが本当に嬉しい。
額道楽と名付けている密かな楽しみ。
2019.09.10(火) -
ちょこんと歩く人の姿
牛島憲之先生の風景画は、どこかシュールなところがある。
風景も、実在の場所を描くことが多かったようだが
デフォルメされてやっぱりシュールである。
その風景の中に、人物がちょこんと存在していることがよくある。
それは、絵描き自身だという。
ちょっと右足を上げて、猫背気味のこの男性も牛島先生なのか。
どこへ向かおうとしているのだろう。
2019.09.05(木) -
没後50年 坂本繁二郎展
今月16日(月・祝日)まで、練馬区立美術館にて「坂本繁二郎展」が行われています。
約140点の油彩画に加え、水彩画・水墨画など、また郷里の盟友・青木繁の作品も展示されています。
坂本繁二郎は、久留米に生まれました。
前述の青木繁は画友でもあり、共に切磋琢磨し絵を学んでいたようです。
わずか15歳で絹本に描いた水墨画は、恐ろしいほど上手いです。(展示がありますのでぜひ会場にて注目ください)
その後、青木を追うように上京。39歳で渡仏し、3年後日本の戻ると、その後は画壇の煩わしさから距離を置くように、郷里の久留米で生涯を過ごしました。
坂本繁二郎が世の中の注目を集めたのは、あの辛辣な酷評で有名な夏目漱石の目に止まった「うすれ日」です。
柔らかな色彩の牛の絵ですが、どこか画家の痛みを感じさせるようなそんな絵でした。(こちらも会場にて)
渡仏前は牛を描き、久留米に戻ってからはこよなく馬を愛し馬の絵を描きました。
晩年は身近なものを題材にした静物画が中心となり、最後は雲上の月が繁二郎のモチーフになりました。
あの神秘的な月は、仙人のような坂本繁二郎を象徴する作品に思います。
初期から晩年までの作品が一堂に展示されるというのは、その画家がその時代に何を求め、何を描きたかったのか、その画家の人生が伝わります。
松尾芭蕉の言った「故人の跡を求めず、故人の求めたるところを求めよ」
それを体感するには最高の場です。
これを逃すと、しばらくは大きな回顧展はないように思います。
ぜひ、足をお運びください。
練馬区立美術館
没後50年 坂本繁二郎展
会 期 2019年7月14日(日)~9月16日(月・祝)https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=201906011559351169
坂本繁二郎
作家紹介>http://eizendo.com/writers/221/
作品紹介> http://eizendo.com/works/works_author/painting/坂本-繁二郎/
2019.09.03(火)