作品紹介

前田青邨 /紅白梅

 

小林古径・安田靫彦と並び、近代を切り開いた前田青邨。歴史画の名手として名高い。時代考証も欠かさず、大胆なタッチと墨の濃淡を利用して描く描線は味わい深く美しい。

歴史画のみならず、多くの題材も手がけた。特に梅はその力強い枝ぶりと可憐な花の対比が面白く、青邨の格好のモチーフとなった。

本作は縦に伸びる構図で、白・ピンク・赤の三色の梅の花は咲き誇っている。手前の幹は墨のしっとりとした濃さを利用し、梅の木の気品を表している。薄く塗られた枝は自由に伸び、その上に可憐な小さな花々が大胆に散りばめられている。花びら一つ一つに金泥で雄しべがあしらわれている。華やかさにアクセントが加わり、控えめながらも品格の高さが漂う。

雪の中でも蕾をつけて花を咲かす梅は、古来より得のある草木で吉祥の植物として日本人に愛でられてきた。青邨もそんな梅を心から愛して描いたのであろう。

 

 

*10月11日〜19日「移転一周年記念展」出品

前田青邨

『紅白梅』

36.1×24.3cm

紙本・彩色・平山郁夫箱書 / 東京美術倶楽部鑑定証書付

 

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