作品紹介

浮田克躬 (シャルトル風景)

浮田克躬は、昭和5年に東京に生まれる。生後間もなく母の病により、両親は離婚。祖父であった政治学者の浮田和民に育てられる。洋風建築の自宅で、祖父の自由思想を元にヨーロッパを身近に感じる環境に育った。病弱な母の看護が続く日常、馴染むことの出来なかった学校生活、孤独と向き合いながら絵を描く事が唯一、心の安らぎであったという幼少期を過ごす。

15歳で東京美術学校に入学。安井曾太郎の教室に学ぶ。その間に浮田は母と祖父を相次いで亡くした。

身近な人の死を経験した若い浮田を風景画家へと導いたのであろう。

その後浮田は北欧・フランス・スペインも行き風景画を模索する。浮田を象徴する茶褐色の風景に力強い筆致は浮田の背負った運命性を思わせるようだ。

本作はフランス、シャルトルの風景である。後ろにはゴシック建築の最高傑作と言われるシャルトル・ノートルダム大聖堂が見える。中世ヨーロッパを代表する建築物であり、知的で精神的な文化が花開いた時代の名残の風景に浮田の感性が共鳴したのであろう。石造りの橋に川が流れ、浮田が惹かれた素朴な景色の中にある重厚なフランスの香りのする一枚である。

 

*10月11日〜19日「移転一周年記念展」出品

浮田克躬

『シャルトル風景』

27.3×22.2cm

キャンバス・油彩 / 浮田和枝鑑定証書付き

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