作品紹介

ジョルジュ・ルオー Soleil de automne (秋の太陽 )

20世紀を代表するフランスの画家、ジョルジュ・ルオー。

出光佐三や小林秀雄など、名だたる美術の目利きから愛され、多くの日本人がその作品に惹かれている。

ルオーは1871年にパリに生まれる。美術学校では、聖書や神話を題材として活躍した19世紀の画家、ギュスターブ・モローに師事し、その才能を認められた。しかし、初期のルオーが描いたのは道化師や娼婦など社会の底辺に生きた人たちで、社会に対する不条理などを絵にして訴えかけた。

そしてルオーはこのような社会構造の中で、その苦悩や困難などの救済をキリスト教信仰の中に見出し、中期から最晩年に至るまで、宗教的画題を追い求めていった。

本作はまさに晩年の作である。白い服を着た二人が太陽の方へ歩いていく道すがらの情景が描かれている。この人物の一人はおそらくキリストであり、もう一人は定かではない。弟子か、それともキリストに救いを求めた村人なのであろうか。ルオーにとって重要な一場面であったのだろう。歩み続け、終着へと向かう敬虔な人間の姿を通して伝えたいルオーの思いがそこに込められている。

太く黒い輪郭線に、緑や黄色、オレンジといった明るい情熱的な色に厚塗りされた画面。まるで、太陽がキリストともう一人の人物に輝きを与えているように見える。絵の具をのせればのせるほど、ルオーの情熱が重なり画面は暑くなっていく。そのゴツゴツとした画面の表情に我々は魅せられる。ルオーの息吹を感じるからに違いない。

日本人はなぜルオーが好きなのだろうか。その答えは、絵を見つめ続けた人がわかる至福の世界である。

 

 

*10月11日〜19日「移転一周年記念展」出品

 

ジョルジュ・ルオー

『Soleil de automne (秋の太陽 ) 』

16.0×13.5cm

紙(キャンバスに貼り付け)・油彩

裏にアトリエスタンプ/イザベル・ルオー署名

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