作品紹介

ただそこにいる「人」という存在 (麻生三郎 / 人)

 

対象にせまるあまり、肉体を極限までにそぎ落とし、棒のように細くなった人間像を多く生み出したジャコメッティを彷彿とさせるような麻生の「人」である。

麻生は具象の作家である。いかに画面が抽象化しようとも、やはりそこに描かれるのは物事の本質であり実体である。そこにいる「人」は明らかに私たちの日常で知る人とは異質であり、余分なものをそぎ落とした「生命」である。麻生もジャコメッティと同じ境地にいたのかもしれない。

(た)

 

*5月25日〜6月3日「一つは持ちたい素描・水彩・ガッシュ展」 出品

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麻生 三郎

『人』

44.8×37.0cm

紙・パステル・インク

1979年作