作品紹介

二次元にやどる情緒(難波田龍起 / かげり)

 

難波田龍起の「かげり」というこの作品は、1991年86歳の時に描かれた。激しい動きを伴った60年代、70年代の『動』の作風とは打って変わり、画面の中に深く浸透していくような、『静』の世界へ入っていく。

タイトルにある『かげり』は、太陽や月の光が雲などでさえぎられ、空が少し暗くなること。一時的に曇ること。という意味がある。描かれた色彩は複雑なグラデーションが用いられ、光を受けて画面の中で表情を変えていく。日本人が持つ情緒という繊細な感性が作品に命を吹き込んでいる。

(た)

 

*5月25日〜6月3日「一つは持ちたい素描・水彩・ガッシュ展」 出品

*作品の価格・詳細はお問い合わせください

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難波田龍起

『かげり』

49.8×54.5cm

紙・水彩・ガッシュ

1991年作