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【作品紹介】棟方志功先生「9月21日の柵」

2017.5.munakata

1956年にヴェネチアビエンナーレで国際版画大賞を受賞。 世界的にも著名になった棟方志功。

その原点はゴッホの作品に出会ったことから始まり、生まれ育った青森から油彩画を志し上京。ゴッホにも影響を与えた、日本独自の浮世絵との出会いから次第に版画の制作に打ち込むようになる。

 棟方は自身の作品を「板画」(はんが)と称し、前述の展覧会に出品した二菩薩釈迦十大弟子や

風景、自画像などを制作した。

また、浮世絵の代表的な大首絵の構図を好み女性に白毫をつけ、神格化した独自の世界観を構成した。

 

本作は作品に46年9月21日との記述があることから、昭和46年、68歳の時に制作された作品であることがうかがえる。それをタイトルとしてつけたと言うことには、何か深い理由があるのだろうか。

志功の板画は、刷られた和紙の裏から、彩色をつけるという「裏彩色」という技法が使われている。それは、紙の裏から色をつけることで、表から色をつけた時のような直接的な強い色合いではなく、ほのかに灯るような柔らかな色彩を表現することのできる日本画の技法である。

小品ではあるが、棟方の手先の器用さと、板を削った時の力強さが伺え、またその色彩感覚のセンスは「世界の棟方」の作品として存分に楽しめる。

 

19

 

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棟方志功 「九月二十一日の柵」

19.8×16.6cm

紙・板画・彩色

共シール

棟方巴里爾シール付き

 

詳細はお問い合わせください。

E-mail: mail@eizendo.com

TEL:03-3573-0505 (平日は午後7時・土曜日は午後5時まで)

 

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